古民家リフォーム


古民家リフォーム
2020.11 100年前の手仕事に出逢う
今回は古民家リフォームについてのお話になります。「古民家」というと、築50年で伝統構法で建てられたものを言いますが、今回ご紹介させていただくのは、現在の地に移築されて50年。その前は、別の地で養蚕家として50年使用されていた建物で、合わせて100年になる建築物です。
伝統構法とは、「木組み」「土壁」「石場建て(基礎において、石の上に直接柱を置く)」が施されている建物のこと。特に木組みに使われている木材は、古ければ古いほど、非常に印象的で趣深いものがあります。

2020.11 100年前の手仕事に出逢う
今回は古民家リフォームについてのお話になります。「古民家」というと、築50年で伝統構法で建てられたものを言いますが、今回ご紹介させていただくのは、現在の地に移築されて50年。その前は、別の地で養蚕家として50年使用されていた建物で、合わせて100年になる建築物です。
伝統構法とは、「木組み」「土壁」「石場建て(基礎において、石の上に直接柱を置く)」が施されている建物のこと。特に木組みに使われている木材は、古ければ古いほど、非常に印象的で趣深いものがあります。


柱と柱をつなぐ「梁(はり)」も動きがあって印象的ですね。諸説ありますが、弓のように張っていることから「はり」と言われるようになったとも言われています。
「梁」は、建物の中でも重要な部分の一つでもあります。柱と柱をつなぐ役目だけではなく、水平方向に対する揺れに耐えたり、建物上部からの重さに耐えたり、また床の強度にも梁の役割が大きく関係しています。
柱と柱をつなぐ「梁(はり)」も動きがあって印象的ですね。諸説ありますが、弓のように張っていることから「はり」と言われるようになったとも言われています。
「梁」は、建物の中でも重要な部分の一つでもあります。柱と柱をつなぐ役目だけではなく、水平方向に対する揺れに耐えたり、建物上部からの重さに耐えたり、また床の強度にも梁の役割が大きく関係しています。

養蚕をされていた家は、蚕を保護するためにも丈夫に作られていたのでしょう。100年経っても立派な梁と柱。それを黒く塗らせていただき、白い内壁とで落ち着いた空間を創り出すことが出来ました。
現在では、在来工法と言われ、木組みには金物を使い、柱や梁は見えないように隠され、基礎は、石ではなくコンクリー卜の上に柱を置くのが主流ですが、100年前の大先輩大工の丁寧な手仕事を目の当たりできたのは、私にとって大きな宝物となりました。
